2021シーズン展望(ST,FW)
1.2021シーズン展望(ST,FW)
2021シーズン展望ST,FW編です。(3月に書いたのでザーゴ監督前提で書いてます。)
明確にはST(トップ下)というポジションがあるか微妙ですが、開幕前のプレシーズンマッチ、ルヴァンでは1トップ、1トップ下(ST)を採用しているので固まってきたらこっちを採用する可能性は全然あると思います。(というより個人的上田綺世選手とエヴェラウド選手の2トップはあんまり合わないと思っています。)
ST,FWの候補としては
ST
土居
白崎
FW
エヴェラウド
上田
染野
になると思います。
実際上田選手以外は2列目での起用も考えられエヴェラウド選手も昨シーズンは左サイドハーフでの起用もありましたし上田選手との併用を考えると左がいいのかなと思ったりもします。
最終的なポジションの終着点が読めないので何とも言えませんが、今回は大まかにプレースタイルごとに分けて昨シーズンの振り返りと今シーズンの展望をしていきたいと思います。
2.J1屈指のストロングヘッダーコンビも安易な2トップは危険か
昨季はシーズン中盤に怪我に泣かされつつも26試合10得点の上田綺世選手と
昨シーズン序盤こそ苦戦したものの節のゴールを皮切りに33試合18得点と大爆発の活躍を見せたエヴェラウド選手。
彼ら2人は2トップで先発することもありザーゴ監督もシーズン序盤はこの形を考えているのかなとも思いますが、この2トップを先発で起用することはあまりベターではない気がします。
開幕戦では上田選手エヴェラウド選手の2トップででしたが、2人とも競り合いに強いためチームとしてアバウトな長いボールで押し込んでいく戦い方をしたのかなと思いますが、2人とも競り合いの準備をしてしまい、セカンドボールを拾う人がいなくなってしまい、思うように攻撃ができなかったように思います。
2人の動きがもう少し成熟してくれば片方が競って、もう1人がセカンドボールを拾う
等のプレーができるようになってくると思いますが、現状で考えると1FW,1STがいいのかなと思います。
柳沢と田代のハイブリット?昨シーズンは基礎技術も成長が見られた上田
昨シーズンは途中の怪我に悩まされながらも26試合10得点と2桁得点を記録した上田選手。
持ち味はオフザボールの動き出しです。プルアウェイしてスペースに入り込む動きと、
相手の裏に飛び出す動きの使い分けが得意で、その動き出しは柳沢選手の動き出しを彷彿とさせます。
また空中戦の強さもすさまじく、ディフェンスからのアバウトなボールも大体競り勝ちますし、クロスボールに対しても、動き出しの良さ+空中戦の強さで多くのチャンスを作り出し田代選手選手を思い出させるプレーです
おそらく本人は海外移籍を狙っていると思いますが年齢も22歳で若い年齢ではありません。
まずは今シーズンに得点を量産して次のステップを目指してほしいです。
気づけばチームのエースといえる存在に。男気残留でサポを沸かせた。_エヴェラウド
昨シーズンはシーズン序盤こそJリーグと日本の環境に苦戦したのか、なかなか活躍できませんでしたが、気づけばチームのエースといえる存在になっていてものの違いを見せつけました。
持ち味は強靭すぎるフィジカルとJリーグでは見たことないような破壊力のシュート。
それでありながら、パワーだけでなく技術も高くかつハードワークも怠らないという
正直J1では弱点がほぼ見つからない選手です。
昨シーズンは怪我の影響もあった上田選手も今シーズンはフル稼働できることを考えるともちろん2トップも考えられますが、自分は左サイドでの起用も考えられると思います。
実際昨シーズンも上田選手と併用する際は2トップではなく、左サイドでプレーすることも意外と多くあり、こっちのほうがチームとしてうまく回っていることが多かったように思います。
パワーが持ち味の選手でありながら技術の高さやインテリジェンスの高さも見せてくれる選手なので今シーズンはどんなプレーを見せてくれるのかとても楽しみです。
プレースタイルの掴ませない万能型のFW、STやOMFなど様々なポジションでの起用も
昨季荒木選手、松村選手と同様高卒ルーキーとして加入した染野選手。
染野選手プレースタイルはFWというポジションにとらわれず、
様々なポジションができるかつ非常に落ち着いてプレーができる
サッカーIQの高さにあると思います。
昨シーズンはFWより2列目やSTといった立ち位置でプレーすることも多かったですが、
どこでプレーをしてもスムーズにプレーができ、かつ周りの選手を活かす動きやパスも
非常に多く見られたと思います。個人的にはより目立った選手になるためにもっとエゴのあるプレーをしてもいいかとも思いますが、
染野選手の良さは変にエゴを出さず必要な時に必要なプレーのできるところだと思うので、マイペースに頑張ってほしいです。
チーム屈指の技術力も今シーズンもバックアッパーか 遠藤康、白崎凌平
チーム内屈指の技術でゲームに違いをもたらせる遠藤選手と白崎選手。
昨季は遠藤選手はところどころ試合に出ては出るたびに違いを作っていた気もします。
ただ前線ハイプレスを求めるザーゴ監督の下では、走力のあるアラーノ選手、和泉選手、土居選手や若くて推進力のある荒木選手のほうが起用されることは多かったです。
また白崎選手は2019シーズンの活躍から今シーズンは主力としての活躍が期待されましたが、怪我が多く思ったように練習すらすることもできなかったように感じます。
白崎選手も遠藤選手同様違いの作れる選手で、また相手の戦術やプレースタイルに合わせてプレーを変えることも得意で、先発でもベンチからでも活躍の見込める選手です。
(現在怪我してしまっているようなので気がかりではありますが...)
2人ともいつ出てもオンザボールで違いを作れる選手であることは間違いないので、
どのように起用をするのか等含め非常に楽しみです。
チームのために汗をかく鹿島の8番 土居聖真
昨シーズンチームチーム3位タイの31試合(うち26試合先発)に出場した土居選手。
Football Labのデータでは昨季トップ下(ST)で17試合サイドハーフで9試合(先発時)で
プレーをしました。
ただ、サイドハーフでプレーした際はやや質が落ちる印象で、一番土居選手が活きるのはポストで競れたり一人でタメが作れるFWの後ろにいる時だと思います。
その点からも自分は1トップ+1STでいいと思ってます。土居選手はサイドに流れたり落ちてきたり、裏に抜けたりと様々な動きでバリエーションを作るのが得意な選手だと思います。よって最初からある程度立ち位置のあるサイドハーフでは土居選手の長所が活きないのかなと思います。
また土居選手には今まで通りの周りを活かすプレーやチームのために汗をかくプレーもしてほしいですが、今シーズンは鹿島の象徴としては若いころのように少し強引にでも相手をはがして点を決めに行くプレーも見たいなと思います。
もちろんアカデミー出身で常に勝つためにプレーしている先輩を長年見てきたからこそスタイルかとは思いますが、土居選手本人の価値を高めるためにも今シーズンは己のエゴのあるプレーを見たいと思います。
3.多種多様な選手たち、生かすも殺すも監督の手腕次第
2列目、FWの選手は起用がかなり流動的で読めないところが本当に多いと思います。
(個人的にはFW上田選手、左MFエヴェラウド選手、トップ下土居選手がベストかと、)
ハイタワー二枚を安易に固めることは個人的には危険かなとも思いますし、
染野選手、土居選手なども非常に器用な選手ですが、どのようなポジション、役割を与えるのか本当に難しいところだと思います。
やはり最終的には監督の手腕にかかっているところは大きいと思うので、ザーゴ監督の采配には期待したいところです。